皆様いかがお過ごしでしょうか。

2月も後半になりましたがまだまだ寒い日が多いニューヨークです。何日か前、17℃という初夏を思わせる様な暖かい日がありました。気持ち良い日を楽しんでいたのですが、何とバスのドライバーは冷房を入れて寒いのなんの、やめてくれよという思いでした。結局まだまだ厚いジャケットを持ってなければ不安な気候です。

さて今回お届けするのは1970年代にヒットソングを出したジミー・バフェットという人の曲を中心にストーリーが書かれたミュージカルEscape to Margaritaville、昨年オープン現在もヒットを続ける "COME FROM AWAY" チームのケリー・ディヴァインが振り付け、クリストファー・アシュレーが監督という話題の作品です。メッセージは「単なるミュージカルではない、人生の生き方なんだ」とのこと。

 <物語>

ところはマーガリタヴィルという、とある海辺のリゾート地。

人々は都会の喧騒を逃れて一時の安らぎに来ています。

そこでバンドの歌手としてのんきに暮らすタリー、休暇で開放的になっている女の子を適当にくどき、毎日楽しく暮らしている。

そこへ新しくレイチェルとタミーという女性客が到着。タミーはフィアンセがいるにも関わらずバーテンダーのブリックとすぐいい仲になるのだが、仕事人間のレイチェルは火山の研究に来たと言って仕事ばかり。

せっせとくどいた甲斐があってなんとかレイチェルと恋仲になったタリー。

しかしタリーは今回は遊びでなくレイチェルに本気で恋をしてしまった。

休暇が終わって帰る二人を見送ってからもレイチェルを忘れる事ができない。

島の火山が爆発、人々は避難を余儀なくされる。それならいっそレイチェルのいるオハイオの街へ行こうという事になった。

折しもそこではタミーの結婚式の真っ只中。昔から妻として美しさを求めてダイエットばかりを強制するフィアンセに嫌気がさし結婚を解消、そのままの君で良いと言ってくれるブリックと結ばれるタミー。

一方愛の歌を捧げてレイチェルに求愛するタリー。しかしレイチェルの方は「そんな急に言われたって」とタリーの申し出を断る。

失意のタリー。そんな時、彼の歌を聞いた音楽関係のエージェントから才能を認められタリーは歌手としてデビュー、人気者となって行く。

 <感想>

うーん、結論を出すのが難しい、英語で言えば "GOOD & NOT GOOD"、日本的に言えば「終わりよければすべて良し」が分かり易いと思います。

まずはACT 1

何だこれは、中学校の学芸会かと思わせる様な演出で、話の展開が退屈、そのせいか音楽もダンスも全然良いと思えず、カントリー風の曲はどれもだらだらと言った感じ、舞台装置も貧弱な印象。

役者さんは歌もうまいし悪くないのにこれじゃねーと残念に思ってました。

これはあまり長続きしないだろうと、高いチケット代を払わなくてよかったと自分の判断に満足。(一番安いバルコニーの最後列だったのですが、入りが7割くらいで前の5~6列が空いていたのでばっちり見ることできラッキーでした)

ところが、ACT2になり、タリーがレイチェルに振られて失望、その一方でエージェントの目に止まり歌手として成功する辺りから急に面白くなるのです。

たぶんストーリーが無駄な学芸会的要素を取り去ってテンポのよい展開になったこと、音楽もヒット曲の中でも特に大ヒットしたのであろう聞きやすい曲が多くなったこと、相乗効果で役者さんも熱が入ったこと、などいくつもの要素が絡んでいると思います。

年代から言って私はアメリカに来たばかりの頃、どれも馴染みのない曲でしたが大勢の人が一緒に口ずさんでいたのできっと大ヒットしたのでしょう。

ジミー・バフェットという人は現在も多岐に渡って活躍されているみたいなので私が興味がなくて知らないだけかもしれません。

タリーとレイチェルが目出度く結ばれてストーリーはハッピーエンド。

ショーが終わって立ち上がって拍手する人もちらほらいたけど、さすがに全員でのスタンディングオベーションにはなりませんでした。

ところがところが、、、極め付きと言うべき事が起こりました。何とジミー・バフェットその人がステージ上に現れ、ギターを持って歌い始めたのです。さあもう観客は大興奮、一斉に立ち上がり拍手を送り、大合唱となりました。

終わりがこんなに盛り上がったら最初の退屈さも忘れて満足の感情で劇場を後にすることができました。

そんな訳で、今はまだプレビュー、本番のオープン前にACT1を手直しすればかなりいいミュージカルになるのでは?と思いました。

本公演は3月15日に始まります。

 MARQUIS THEATREにてプレビュー中

勝海

このミュージカルのチケットをニューヨーク観光.comでお取り扱いします。

ご興味のある方はinfo@newyorkkanko.comまで!

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